ウミガメのスープ
- 2008-06-02 レビュー[本]
ポール・スローンのウミガメのスープ―水平思考推理ゲーム (2004/10) ポール スローンデス マクヘール 商品詳細を見る |
前述のLTPを一躍有名にしたのはポール・スローンという方で、彼はLTPの問題を数多く著しています。中でもこの本の表題「ウミガメのスープ」の問題はかなり有名な一問。参考までに抜粋しましょう。
男がレストランに入り、メニューから「ウミガメのスープ」を頼んだ。それを一口食べた彼はレストランを飛び出し、持っていた拳銃で自殺してしまった。なぜだろう?
かつて世にも奇妙な物語でもストーリー化されたほどの傑作です。
この問題の答えを見たときは、全身にわたって身震いするような感覚に襲われたものです。
同時に、後悔しました。この問題を誰かに出題してもらっていたら、どんなに楽しめただろうと。
(LTPは、解く過程を楽しむゲームなのです。)
『ポール・スローンのウミガメのスープ―水平思考推理ゲーム』では、
この問題をはじめとして、LTPの問題を全部で81問、紹介しています。
ただ、本来は出題者と3~8人の解答者のやりとりで答えにたどり着くという形式のゲームですから、
本書を一人で読むのではLTPの楽しみは半減かもしれません。
十分なヒントも与えられないので、やむを得ずしっくりこないまま答えを見てしまうことになる場合が
多いと思います。
LTPを誰かに楽しんでもらうための、つまり出題者のための本、ということになるかもしれませんね。
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